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2022.7.6
こんにちは。札幌の就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」です。
就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」は、将来の就職に向けて、13〜18歳(中高生)の世代が必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。
思春期。
自分の気持ちをコントロールできず、不安定になりやすい時期です。
『自分』がわからず、自信が持てず、
周りと比べて落ち込んで、上手くいかなくてもどかしくて、周りからどう思われてるか気になって。
冷静になれば落ち着けるのに、ちょっとした態度や言葉で傷ついて、みんなが敵に思えてくる。
楽しいときもあるのに、ひとりになると辛くなる。
そんなときに、自分を傷付けるという手段を取る人もいますね。
私は大学時代に心理学科に所属していました。そのとき、論文に使うために様々な文献を読んでいました。
唯一記憶に残っている本。それは確かイギリスのもの。
一人になると辛くなり、自分を傷付けてしまう18歳の女の子と、相談にのる心理カウンセラーのお話。
その少女の自傷は、想像するとゾッとする行為なので、ちょっと割愛しますが、
少女は淡々と「こうしてこうして、こうするの」と自傷行為の方法を語ります。
そして「自分を傷付けている間は、落ち着くの。何も考えずに済む」と話すのです。
なるほど。
自傷は逃げ道で、SOSなのか。
私はこれまで多くの方々と出逢い、自傷行為を日常的に繰り返す人へのサポートもしてきました。
その中で伝えているのは、
「べつに、いいんじゃない?死なないなら」ってこと。
(これ伝えたら、もれなく鳩が豆鉄砲を食ったような顔されます)
辛い気持ちから逃げるために自分の腕を切ったり、髪をむしったり、自分を叩いたり。
当の本人は、それで落ち着いて、気持ちが楽になるのに、
周りは「なんで自分を傷付けるの!?なんてことしてるの!?」と怒ったり、悲しんだり。
その反応は辛さを助長して、もっとストレスが溜まるだけなのでは?と思ってしまうのです。
自傷を繰り返している大多数の人は、自分が壊れてしまわないようにするために自傷行為を選んでいます。
悪いことではないのです。
逃げ道は、あった方が良いのですから。
「死にたいなら心配するけど、自分を傷付けてラクになるなら、いいんじゃない?」
「今、その方法しかないのなら、その方法は奪わないよ」
「自分を傷付けることが嫌になって、もし違う方法見つけたくなったら教えて!一緒に考えよう」
これは、あくまで私の考えで、私の対応です。
正解かもしれないし、不正解かもしれないです。正しい答えは、わかりません。
私が大学時代に読んだ本の主人公は、カウンセリングを続けていく中で、
自傷行為の代替になる行為を見つけていきました。
お気に入りの一人掛けソファーに座ってぼーっとする
大好きな人に電話する
おいしいアイスクリームを食べる
すぐに切り替えることは難しくても、その場所・その人・その食べ物をトリガーとして、辛い気持ちをリセットする。
おじいちゃんおばあちゃんになったときまで、自傷行為を繰り返している人と、私は会ったことがありません。
きっと、色々な経験をする中で視野が広くなり、様々な人に出会い、
自分を傷付けなくても落ち着く方法を見つけていくんでしょうね。
現在、札幌の就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」では、将来の就職に向けて学びたい中高生の方やその保護者のみなさま、学校やクリニックのご担当者様からの見学・利用体験・ご相談・ご質問などを随時受け付けております。 障害者手帳や療育手帳をお持ちでない方も、医師の診断があればサービスを利用することができますので、お気軽にお問い合わせください。
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