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こんにちは。札幌の就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」です。
就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」は、将来の就職に向けて、13〜18歳(中高生)の世代が必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。
近頃、あるビジネス書の表現がSNS上で大きな波紋を呼んでいます。 職場にいる「困った人」をADHDやトラウマ障害などカテゴライズし、動物のイラストで擬人化するなどし、差別や偏見を助長するとして批判が寄せられています。
この一件から改めて考えたのが「自己理解」と「他者理解」の大切さです。発達障害や精神障害を持つかどうかに関係なく、私たちはそれぞれ、得意なことと苦手なこと、反応しやすい場面と落ち着いていられる場面があり、それが個性でもあります。
仕事や学校、家庭など、あらゆる人間関係の中で、自分の“しんどくなりやすいポイント”や“無意識の反応パターン”に気づくことは、自分自身を守ることにもつながりますし、相手に誤解されることを減らす助けにもなります。
自己理解を深め、他者の視点を意識するという考え方は、就労の場面でも非常に重要です。企業が求めるコミュニケーション能力や協調性は、他者と協力して成果を出す力と直結しています。
学校を卒業して働き始めた後、「仕事が長続きしない」「人間関係が難しい」と悩む方は少なくありません。職場の環境と合わず転職を繰り返すことで、「何をやっても続かない人」と見られてしまう可能性もあります。就職前の面接では「自分がどんな人か」を自己PRする場面がありますが、自己理解が深まっていないと、うまく答えられず困ってしまうこともあります。
そんなとき、自分について理解していると、職務内容や職場とのミスマッチを減らし、周囲にサポートを求めることも容易になります。自分の作業スタイルや負荷のかかりやすい状況を把握しておくことで、無理のない役割分担や環境の調整がしやすくなります。得意なことを活かせる職場で働くことで成果も出やすく、自己肯定感も高まりやすくなります。
また、他者理解とは、自分ではない他者の、相手の立場に立ち、感情や行動の意図を理解しようとすることです。たとえば、「自分は今困っている。〇〇さんの提出物が遅れているからだ」と状況を捉えるのと、「自分が困っているのは、あの〇〇さんのせいだ。〇〇さんは困った人だ」と個人を非難するような捉え方をしてしまうのとでは、他者への見方が大きく異なります。
他者の視点に立つ力があれば、異なるやり方や考え方にも柔軟に対応でき、チーム内の信頼関係も築きやすくなります。提出物が遅れている理由は、キャパシティ以上の仕事を割り振られ手が回らない状況に困っているからかもしれない。「○○な人=困った人」と決めつけるのではなく、「どうしてこういう行動を取るのだろう」と考えることが、相互理解や良好な関係づくりにつながります。そしてそれは、単に「トラブルを減らす」だけでなく、自他ともに「能力を活かし」「安心して働き続ける」ことにもつながります。
こうした他者理解のためには、自分と相手をしっかりと切り離して考える「バウンダリー」という考え方も大切になってきます。
トランジットジュニアでも、自己理解を深めるためのサポートを行っています。たとえば「人混みが苦手で疲れやすい」という学生には、人数の少ない夜間からの来所を勧めたり、静かなスペースで休憩できるようにしています。「長時間の集中が難しい」と感じる学生には、取り組みを分割したスケジュールを提案するなど、環境や進め方の調整を一緒に考えています。こうした対話を通じて、自分に合った方法を見つけていき、自己理解を深めていくことができます。また、自己分析ノートを活用し、自分の考え方や強み・弱みを整理する支援もおこなっています。
また、トランジットジュニアでは、それぞれが別の曜日・時間帯に来て、それぞれが別々のカリキュラムに取り組んでいるからこそ、他の人のやり方やペースに触れる機会が自然と生まれます。「自分とは違うけど、それもアリなんだ」と思える経験が、日常のなかでの他者理解につながっています。誰かの行動や考えに違和感を覚えたときも、「なぜそうするのか」という視点で見ることで、衝突を避けたり、新しい発見があったりすることもあります。
会話中のちょっとした言い回しや声のトーン、距離感、表情の変化など、人によって受け取り方が異なることは多くあります。「自分は気にならない」と思っていても、相手にとっては大きなストレスになっていることもあるのです。第三者から「今の言い方は傷つくかもしれないから、こうやって言う方がいいよ」と客観的な意見を伝えることで、視野は広がります。無理にすべてを合わせる必要はありませんが、「相手はどう感じるだろう?」と意識することだけでも、関係性はぐっと変わってきます。
私たちは皆、それぞれに異なる背景や特性を持っています。その違いを理解し、どう関わるかを考えることが、少しずつ生きやすい社会をつくる第一歩になるはずです。
まずは、自分を理解することから、トランジットジュニアで一緒に学んでいきましょう。
現在、札幌の就労準備型放課後等デイサービス「トランジットジュニア」では、将来の就職に向けて学びたい中高生の方やその保護者のみなさま、学校やクリニックのご担当者様からの見学・利用体験・ご相談・ご質問などを随時受け付けております。 障害者手帳や療育手帳をお持ちでない方も、医師の診断があればサービスを利用することができますので、お気軽にお問い合わせください。
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